YamahaWabashは、ヤマハが展開するエレクトリックバイクシリーズの中で比較的新しいモデルです。グラベルやオールロードを目的としたこのモデルは、優れた性能と使い勝手を提供しつつ、プライスを抑えています。価格は£3,100で、イーグラベルバイクの中間価格帯に位置しています。
ヤマハのPWseries-ST電動ドライブシステムを搭載したWabashは、滑らかで静かな乗り心地を提供します。しかし、急勾配やテクニカルな地形でのパフォーマンスには改善の余地があります。コンパクトで乾燥したグラベルや舗装路では問題ありませんが、よりチャレンジングなオフロードの条件では苦労します。
500Whのバッテリーは、まずまずの航続距離を提供していますが、実際のマイレージは乗り物の条件と地形によって異なります。高いアシストモードで15マイルの走行を行った結果、バッテリーバーのうち3つが消耗し、残りの航続距離は約30マイルと推定されます。
Shimano GRX 11速ドライブトレインと油圧ディスクブレーキを備えたWabashは、十分な性能を発揮します。ただし、いくつかのコンポーネントには改善の余地があります。ディスプレイユニットは安っぽく、洗練されたデザインに改良することができます。ケーブル操作のドロッパーポストは信頼性の問題や固いレバーで苦労しており、改善の余地があります。
全体的に、ヤマハのWabash RTは、電動グラベルバイクとしての潜在能力を秘めています。周囲の環境に応じて使い勝手のよい信頼性の高い通勤車として使用することができます。しかし、仕様やオフロードのパフォーマンスを考慮すると、同価格帯の競合モデルには及びません。例えば、Cairn BRAVe 2.0 フラットバーは、わずか£2,359でより優れたテクニカルパフォーマンスと取り付けポイントを提供しています。同様に、現在£2,489で販売されているCairn E-Adventureは、予算に制約があるライダーにとって魅力的な選択肢です。
Wabashはいくつかの面では良い結果を出していますが、改善の余地があります。ディスプレイユニットとドロッパーポストシステムをアップグレードすることで、ヤマハはバイクの全体的な体験と競争力を向上させることができます。